自動車用および二輪車用触媒は、エンジンから排出された排気ガス中の有害成分を分解、浄化するために排気管の途中に搭載されています。 自動車ではエンジン近傍や運転席の下あたり、二輪車ではマフラーの前やマフラー内に配置されています。
自動車や二輪車の排気ガスによる大気汚染を低減するため、世界中の国々で排気ガスに関する規制が厳しくなっています。 エンジン制御は高精度化していますが、排気ガス規制はさらに厳しく、燃料の燃え残りから発生する炭化水素や一酸化炭素、空気と燃料の燃焼から発生する窒素酸化物、ディーゼル車から発生する煤(すす)を分解、浄化するために触媒が必要とされています。 触媒にはレアメタルである白金やロジウムなどが使用されており、使用量を大幅に低減する技術が開発されています。